ハナビの繁殖 ~産卵への準備~
親魚への仕上げは簡単。
人工飼料を食べてくれるので、最低でも1日2回はこまめに与える。
ブラインなど活き餌を与える。これで十分。これで産卵しないようだったら、ph以外の水質や同居魚の環境などが原因。
この魚種に限らず、産卵以前の問題だと思われる。
あとは当たり前なのだけど、
ハナビのオスメスを揃えよう!判別しよう!
判別できる人は判別すればいいし、5匹以上買えばよっぽど運が悪い人以外は1ペアは採れるはず。
画像のどちらがメスでどちらがオスか分かればあなたは素晴らしい!www
大体成熟してない段階や入荷して間もない状態では、画像のような発色のはず。
ちなみに右がオスで左がメス。
薄っすらでも、結構明瞭にオスには黒いラインは入る。
また慣れてくると、体側のドットでもなんとなく判別出来たりするんだけど、説明が難しく
本当に理解してないと尻ビレより確実性は低いので、やはりヒレで判断するのがベスト。
「混泳水槽などの自然繁殖の場合」
エビ等を入れておくと、卵は食べられる(というか傷をつけるだけかな?)ので出来れば避けておいた方がいい。
底面にある水草を中心に産卵床にするので、大体の当たりをつけてホースで吸う。(粘着性のない沈む卵なので吸い込み口で水草を撫でるようにすれば十分採卵できる)
あとは新しい水の水槽なり、飼育水槽なりに入れて孵化を待つ。
「繁殖用水槽で行う場合」
~産卵に必要なもの~
・30~36cm水槽 (もっと小さくても産卵するけど、水の安定を考えるとこれぐらいが適当)
・フィルター(スポンジフィルターがベター、産卵中は無しでも可能)
・産卵床 (画像のように毛糸、ウィローモス等)
~産卵直後に必要なもの~
・30~36cm (稚魚育成用水槽)
・インフゾリアかビネガーイールなどの活餌 (産卵してからでは間に合わないので、予め用意しておく。インフゾリアは1週間以上前、ビネガーは1ヶ月以上前から)
子供の数を出来るだけ多く残したい場合はベアタンクが良い。
ダラダラと少数の産卵を長い期間行うタイプなので、稚魚が親に食べられることもある。
一度産卵が止まったと思っても、3,4日後に再開することもよくあるので
産卵の終わりを判断するには婚姻色から通常の発色に戻れば終了。
ちなみにオスの婚姻色
全体の色のコントラストがはっきりとし、体側は紺色が強くなる。
(良い画像が無かったけど)メスは
右や下の魚のように、黄色味(金色っぽく輝く)が強くなる。
これが普段の色に戻れば、繁殖期は終了ということ。
次は産卵からの卵の動きと稚魚育成について・・・